HARADA HARADA

恐れ知らずなかぶきものメディカルチーム 2009年入社加藤 智明

「俺はどんな価値を
生むのか。」

黄土色の川の上を、無数のボートが行き交い、日用品やフルーツを買わないか、という呼び込みの声が響く。ベトナムの水上マーケットで、現地の人たちが船に載せた商品を精一杯アピールしながら売っているのをボーッと見つめていた。大学を休学し、アジアを旅していたときの記憶だ。売ったものが生活に直結する、というビジネス。発展途上国だとか貧しいだとかなんて跳ねのけるかのように、とてもイキイキとした顔をしながら商売をしていた。彼らにとってそれは当たり前のこと。学生でアルバイトもしていない自分にとっては、そんな単純な価値の交換が衝撃的で、こんな問いが頭に浮かんだ。「じゃあ、俺はどんな価値を生むのか。」

帰国後、あっという間に就活の時期になった。同級生は休学していた自分よりも先に社会に出ており、皆おのおの”新しい世界”の話をしていた。働くことなんてなにも考えていなかったが、”新しい世界”を見るためにも、あの問いへの答えを見つけるためにも、働いてみてもいいなと思った。そこから、急遽始めた就活。説明会ではどこも同じようなことばかり言うし、面接ではお決まりの質問ばかり。こんなのでわかり合えるはずがないじゃないか。そんな中で出会ったのが原田産業。真剣な質問。ちゃんと話を聞こうという姿勢。「この人たちは、本気で自分のことを知ろうとしてる」と、気付いたら夢中になって話していた。ここで、この人達となら。迷わず、他社の内定は蹴っていた。

先輩にかみつく。
挑戦にかみつく。

最初の配属は製薬業界を担当するラボ・ファーマチーム。怖いもの知らずの性分で、入社してまもなくからガンガン発言をした。自分の思ったことをとにかく伝えてかみついた。でも、原田の先輩たちは頭ごなしに否定なんてしない。しっかり聞いてくれて、そして間違っていたら丁寧に教えてくれる。無茶な考えにも、「やってみなよ」と向き合ってくれる先輩たちが、自分には有難かった。

「NO」と言わない両親の元で育ったからか、何に対しても、「できないかもしれない」と考えたりはしない。「きっとできるはずだ」と思う。具体的な根拠なんてないのだが。入社2年目、インドへの海外派遣の募集時も、その「できるはず」で、迷わず立候補した。運良く行かせてもらえることになり、インドで3週間必死に取り組むも、当初目論んでいたような契約は全く取れなかった。言葉の壁以前に、相手に響く価値をうまく提示することができなかったのだ。だが、挑戦に失敗はつきもの。ただじゃ帰らない。とにかく現地の情報を仕入れつつ、自分たちの持つ商品とのとっかかりを探した。がむしゃらだった。そうやって前に踏み出してみたら、なんとか当初とは違う商品の取引をスタートすることができた。”なにもできない”ことを痛感したインドでも、かみつくことはやめなかった。

誰でもできることじゃ
ないから。

4年目で医療機器を扱うメディカルチームへ異動。変化しないことが怖い自分にとっては、環境が変わることは見たことのないものを見る、いいチャンスだった。それまでのラボ・ファーマチームでは、比較的競争が少なく、そこを出入りする業者も決まっていた。でも今回のメディカルチームの市場は、大手が幅を利かせつつ、医療系ベンチャーも登場し、多くの企業がしのぎを削るレッドオーシャンだ。さらに、医療という業界柄、輸入するにも厚生労働省の承認が必要であり、売上化まで長い時間がかかるという難しさも。もう足掛け4〜5年かかっているプロジェクトだって珍しくない。

この部署で働くようになって7年経った。これまで取り組んだ事業の中で、大きな売上が見込めるのは、まだ1つだけ。簡単な仕事ではない。だが、市場に送り出すまでもってゆければ、ドクターも患者さんも、助かる人がいる。大手がやらない狭い領域にも挑戦する原田がやらないと、日本に入ってこない商品がある。誰でもやれることじゃない。だからこそ、自分にしかできない価値の生み方があると思う。

自分はここで働きながら、挑戦をしながら、多くの新しい世界に触れてきた。もっともっと見たことない景色が見れるよう、前に進みながら、新しい価値の生み方を探し続ける。「俺はどんな価値を生むのか」という問いに、いつか答えられるように。

Q&A

  • 今どんな仕事を
    していますか?

    ある医療機器を市場に出そうとしているところです。その製品を探すところから日本での医療承認取得、マーケティング、販売後のフォローまで一貫して担当します。出張も多く、毎週国内のどこかに2,3泊し、年3~4回の海外出張(主に欧米)に出向きます。自分の仕事が医療の現場の常識を変え、その先に助かる患者さんがいることが仕事のモチベーションになります。

  • あなたにとって
    かぶいているのは?

    白洲次郎です。戦前から外の世界を見ようとイギリスに留学、戦後にはGHQ統治下、戦勝国と対等に渡り合い、「従順ならざる唯一の日本人」と言わしめた人物として知られています。自分の中に原理原則があり、どんな状況でも信念をもって応じている生き方に憧れます。

  • 学生に一言。

    職業に貴賤はないから、それが自分にフィットしているものなのか、自分の信じる価値観と照らし合わせて考えてみることが大事だと思います。自分の価値観がなんだろうと迷うこともあるだろうけど、難しく考えすぎずに、好きなことに突き進んでいってください。