HARADA HARADA

たくらむかぶきものコンシューマープロダクトチーム 2008年入社鈴木 一平

ここなら自分も、
何者かになれる。

「びっくりした!また一平の仕業か!」小学生の記憶は、いたずらばかりしていた、ということ。仕掛けをして人を驚かしたり、笑わせるのが好きだった。自分にとっては、「言葉」もその仕掛けのひとつ。実家に置いてあった本で、広告コピーの表現に心を掴まれ、大学では認知言語学という学問を専攻した。人間の言葉の使い方は決して文法辞典からだけ生まれるものではなく、その人の生きている環境の文化的背景や経験が大きく影響していると考える、おもしろい学問だ。同じ言葉を発しても、発した人の気持ち、受け取った人の気持ち次第で意味は変わる。広告やCMへの興味が強まり、就活ではその華やかさに惹かれ大手広告代理店の面接を一通り受けたが、アウトプットしたいだけの気持ちを見透かされたからか、全落ち。

じゃあ、とそこで自分は真反対の視点に逆ぶりしてみた。「知られていない企業で自分のオリジナルな仕掛け方を見つけるのもいいのではないか」という想いもあった。敢えて未上場版の会社四季報で、知名度よりも中身がしっかりしてそうな企業を探すなかで見つけたのが原田産業。何気ない気持ちで会社説明会に参加したが、そこで会った先輩たちから、それぞれ強いオリジナリティを感じた。個性を殺すことなく、楽しそうに仕事に取り組む姿に、ここなら自分も何者かになれるかもしれない、と入社を決めた。

突然やってきた、
シンガポール研修。

入社後に配属されたのは、大阪のクリーンテクノロジーチーム。半導体や液晶テレビなどの製造工場で使用する手袋や衣類を扱っている部署だ。ホコリや化学物質の状態が厳しく管理されているクリーンルーム内で使用するものなので、素材や梱包についても気を使う。この専門性の高い部署で、社会人としてのマナーから営業の基礎まで2年間かけてじっくり学ばせてもらった。

そして3年目、海外ビジネスに精通した日本人スタッフを育成する目的で始められたシンガポール研修に、営業実績も英語スキルもない自分がなぜか選ばれた。実はそれまで日本を出たことが一度もなかった自分にとって、これが初めての海外。それも日本とは文化も商習慣もまったく違う東南アジアの地で、最初の半年間はほとんど何もできずに苦しんだ。ローカルでの結びつきが非常に強い彼らに対し、英語すらおぼつかない日本人が「この商品を買ってくれ」と言っても簡単には受け入れてはもらえない。何度も失敗したが、どう仕掛けていくかを考え続けた。徐々に、現地で働く日本人と仲良くなって情報収集する方法や、シンガポール国籍の営業マンを商談に同席させて場を和ませる方法など、いわゆるコツがわかりはじめ、ポツポツと取引が決まってくる。ようやく現地の商習慣や判断基準も自然とわかるようになった頃、日本に帰国。その後1年間を東京のクリーンテクノロジーチームで過ごしたが、大きな成果を出せていない自分にあせりは募った。

花のある仕掛け
ばかりじゃない。

日本に帰ってきてから1年後、小売を扱うコンシューマープロダクトチームに異動。国内ビジネスとは言え、製造業への営業とはまた違うやり方に随分戸惑った。消費者のニーズに合い、高い売上を叩き出す商品でも、世相が変われば、驚くほど売れなくなってしまうこともある。なるほど小売の分野では特に、よりトレンドを察知し柔軟に商品を変えていかなければ、そして、人をあっと言わせるような仕掛けをしていかなければ、生き残れないのだ。
そんな中、某大手企業のOEM案件を任せてもらえるようになり、新しいタイプの手袋を提案。関係する部署・人数も多く、繊細なやりとりが求められる案件だ。各打ち合わせに望む際、目の前の人をいかに喜ばせられるかを考えながら、自分でできる工夫はなんでもした。途中、東南アジアにある工場の資材調達が全然間に合っていない、という事態に見舞われたこともあった。納期感覚の違いに恨み事を言いたくもなったが、自分がなんとかするしかない、なんとか形にしたい。現地工場の各部門スタッフに状況の確認をとりながら、必死に各所方面に連絡し、頭をフル回転させ折衝を行った。その商品が無事納品された時は、花のある仕掛けではないかもしれないけれど、自分がやりきることができた、という感覚がした。

現在入社11年目、いまはリーダーという責任あるポジションを任せられるようにはなったが、仕掛け人としてはまだまだ発展途上。とはいえ、様々な経験を経て、「自分にしかできない仕掛け」については徐々にイメージできるようになってきた。その仕掛けは、目に見える大きなものだけじゃない。一つひとつの打ち合わせで、お客様の心を動かすのも仕掛け。仕事の中で新しいビジネスモデルをつくることも仕掛け。「まさか!」と思われるような商品を世に送り出すことも仕掛け。ここで自分ができる仕掛けはたくさんあると信じている。これまでの原田産業の歴史の中で誰もやっていない「仕掛け」を創りだせる、唯一無二の存在となっていきたい。

Q&A

  • 今どんな仕事を
    していますか?

    例えば、不織布マスクの案件では商品企画や販促企画の立案を、使い捨て手袋の案件では海外メーカー選定や調達などをしています。視察や打ち合わせのために、お客様とマレーシアや中国など、海外へ同行することもあり、プロジェクトメンバー全体で一体感を得られる瞬間が楽しいです。世の中の潜在的なニーズをつかもうと日々情報収集も怠りません。

  • あなたにとって
    かぶいているのは?

    スパイ映画007シリーズの主人公ジェームズ・ボンドです。自分の使命を信じ、時には組織やボスの指令と異なる手段をとる事になっても、より良い解決策を現場で判断し、実行して結果を残すところがかぶいていると思います。アウトローに見えますが、実は組織や仲間を大切にしていて紳士的なところも粋ですね。

  • 学生に一言。

    自分の好きなことがあるんだったら、いろんな会社を見て、妥協せずに探し続けてほしいと思います。そのときに、独りよがりに自分のことを伝えるだけじゃなく、相手がなにを求めているんだろうと、お互いの目線を考えることができるといいですね。