PROJECT #02

日本に新しい食文化を広める 業界No.1ポータルサイトへの挑戦 日本に新しい食文化を広める 業界No.1 ポータルサイトへの挑戦

PROJECTクラフトビール専門
ECプラットフォーム
「ビールの縁側」

日本には、およそ600ものクラフトビールのブルワリーがある。しかしクラフトビールのほとんどは、少し前まで地ビールやお土産品としてしか認識されていなかった。一方、各地のビアバーやレストランでクラフトビールと出会い、そのおいしさに魅了され、多様で個性的なクラフトビールの世界を愛するファンが増加している。原田産業は、2020年から国内最大級のクラフトビール専門のポータルサイト「ビールの縁側」を展開。「自分たちのこだわりのビールを多くの人に」というブルワリーの想いと「好きなブルワリーの銘柄をもっと楽しみたい」というクラフトビールファンをつなぐ業界No.1ポータルサイトへの挑戦をはじめている。

MEMBER

  • フードマテリアルチーム  プロジェクトマネージャー Y.H. フードマテリアルチーム  プロジェクトマネージャー Y.H.

    フードマテリアルチーム
    プロジェクトマネージャーY.H.

    2008年入社。立ち上げ当初からプロジェクトに携わる。自らも第一線に立ちながら「ビールの縁側」の企画運営全体をマネジメントするプロジェクトリーダー。

  • フードマテリアルチームメンバー S.S. フードマテリアルチームメンバー S.S.

    フードマテリアルチーム
    メンバーS.S.

    2018年入社。提携ブルワリー獲得のための新規営業、飲食業者向け営業を中心に、「ビールの縁側」の企画、運営に幅広く関わる。

  • フードマテリアルチームメンバー A.K. フードマテリアルチームメンバー A.K.

    フードマテリアルチーム
    メンバーA.K.

    2022年入社(中途採用)。「ビールの縁側」の企画、販促全般(市場調査や企画立案、ブランディング戦略の検討、SNS・WEB広告運用、サイト制作など)と飲食業者向け営業に携わる。

※所属チームは2022年当時のものです。

モノ×サービスの新事業へモノ×サービスの新事業へ

モノ×サービスの新事業へモノ×サービスの
新事業へ

原田産業が従来の物販だけの商社ビジネスから脱却するためにはじめた「モノ×サービス」事業の立ち上げ。「人々がワクワクするような食の新文化創造」をチームミッションに掲げる私たちフードマテリアルチーム(以下、FDM)としてももちろん取り組みを開始。元々FDMでは、ビール業界と関わっていたため、その経験や知識を活かすことができると、クラフトビール業界への挑戦がスタートした。

Y.H.Y.H.

実は、立ち上がった当時は一般消費者をメインにしたBtoC型のビジネスは考えていませんでした。けれど、横浜で開かれたクラフトビールのフェスに行って、クラフトビールファンの熱量を目の当たりにして「この人たちにクラフトビールで挑戦したい」と思って。当時の上司も「それ、ええやん!」と(笑)。あれが、「ビールの縁側」の出発点ですね。

A.K.A.K.

私は途中からこのプロジェクトに参加したので、そのあたりはお話を聞くだけなのですが。BtoC型のビジネスはBtoB型とは全く違うので、最初は大変だったのでは?と思います。しかも、商品だけでなく、プラットフォームの構築から行うわけですよね。

Y.H.Y.H.

まったく、その通り。「0→1(ゼロイチ)をやる」つまり「何もないところから新規事業をつくる」というと、格好良く聞こえはいい。けれど、実際にプロジェクトを進めてみると、壁にぶつかりっぱなし。プラットフォーマーとしてのビジネス構築やデジタルを駆使したサービスビジネスは会社でも初の取り組みなので、私たちにとってこのプロジェクトは全てがチャレンジング。どうやったらブルワリーとクラフトビールファンの双方のニーズに応えられるのか?を探るために、数えきれないほどユーザーインタビューとブルワリーへのヒアリングを重ねていきましたね。

S.S.S.S.

その頃僕は、主に「全国各地をまわって参画していただけるブルワリーを集める」という動きをしていました。お会いしたブルワリーの皆さんが、「自分たちのビールをもっと多くの人に届けたいけど、どうしたらいいかわからない」という想いを抱えていて、僕らのプロジェクトへの期待をひしひしと感じていました。そうして「この期待に応えたい」と決意しました。

みんなの応援でトラブルを乗り越えるみんなの応援でトラブルを乗り越える

みんなの応援でトラブルを乗り越えるみんなの応援で
トラブルを乗り越える

予定されたローンチ※1に向けて、システムの開発作業をはじめ、「ビールの縁側」のサービス提供に必要な準備が進められていった。しかし、「美味しいビールを一般家庭に鮮度よく届ける」ための仕組みを構築する仕事は一筋縄とはいかない。さらにローンチ後のトラブルも。

Y.H.Y.H.

一番苦労したことのひとつは、ブルワリーが想う最高の状態でビールを届けるための専用樽をどうするか?という問題。闇雲にコストはかけられないし、かといって美味しく飲んでもらうためには機能に妥協はできない。だから、なかなか条件の合うメーカーを見つけることができませんでした。焦りも出ていた頃、別件で欧州の展示会に行ったときに、現在の専用樽を製造できる海外メーカーに出会えたのはとても運命的でした。でも、そこから専用樽が完成するまでは苦労の連続でしたね。

S.S.S.S.

ローンチが迫る最終段階に近い品質チェックで樽からビールを注ごうとしたら、泡が噴水みたいに天井に届かんばかりに噴き出してしまったことがありましたよね。会議室を汚してしまったことは、今まで秘密にしていたんですが(笑)。
何度も仕様を変更し、樽を検品するためにY.H.さんと二人で倉庫まで行って、全ての樽を一つひとつ確認しました。あれはもう二度とやりたくない作業ですね。

万全の体制でサービスを開始させることが最優先事項ですので仕方のないことですが、最終的には予定していたローンチ日も延期せざるを得ませんでした。これは苦渋の決断でしたね。
けれど実際にローンチすると、苦労は全部吹き飛びました。みるみるうちに大量の注文が入ってくるPCのモニター画面を、みんなでワクワクしながら見ていました。

Y.H.Y.H.

しかし、今度はお客さまのもとへ届けた商品に想定外の不具合が発生。
毎日のようにお客さまにお詫びの連絡をしなくてはならず、どのようなお叱りをうけるのかと胃が痛い日々でした。
しかし、お客さまからは「新しいサービスがんばって」「応援しているよ」といった励ましの声や感謝をされることがほとんど。この期待に応えるためにも、もっともっとがんばろうと思いました。このプロジェクトは間違っていなかったと感じた瞬間でもありましたね。

『クラフトビールと言えば「ビールの縁側」』といわれるように『クラフトビールと言えば「ビールの縁側」』といわれるように

『クラフトビールと言えば「ビールの縁側」』といわれるように『クラフトビールと言えば
「「ビールの縁側」』と
いわれるように

開始から1年半で国内最大級のクラフトビール専門のポータルサイト※2へと育ってきた「ビールの縁側」。だが、まだまだ課題は残されている。ブルワリーにとってもクラフトビールファンにとっても、より価値あるサービスを目指して、私たちはさらなる進化をつづけていく。

Y.H.Y.H.

「ビールの縁側」は、大きな目標へ向かうための土台をようやく築くことができたというところです。BtoC型のサービスをゼロから立ち上げて、「国内最大級」と謳えるまでに育てることができたという点については嬉しいことですが、まだまだ道半ばです。

A.K.A.K.

まだまだやりたいこと、やるべきことがたくさんありますよね!
今はローンチ当時と比べると市場が変化し、特定のクラフトビールファンだけでなく、いろいろな人がクラフトビールを楽しむようになっています。
私はブランドづくりやコミュニケーションの部分を担当しているので市場の変化を分析していますが、「ビールの縁側」はそろそろ次のステップを目指すところに来ていると強く感じています。

S.S.S.S.

僕もクラフトビールを楽しむ皆さんにもっと「ビールの縁側」を広めたいですし、ブルワリーの皆さんとのつながりをもっと強くして、一緒にクラフトビール業界を盛り上げていきたいです。アメリカやヨーロッパみたいに日本でもクラフトビールがひとつの文化として認められるように。
そこに、「ビールの縁側」が貢献していけるようにがんばりたいです。

Y.H.Y.H.

目指すのは、『クラフトビールなら、「ビールの縁側」だね』といってもらえるポジションですね。
最終的には、日本全国の地域活性化を目指して、これからもチームで力を合わせてがんばりましょう。

※1 新しい自社商品や自社サービスを発売したり、サービスの提供を開始したりすること。
※2 (登録するユーザー数・ブルワリー数)